資本金は実質、開業資金でもあるため、
最初に自分が行うビジネスに必要な資金をそのまま資本金にしたほうがよいでしょう。
資本金が1円からでも会社設立は可能ですが、
決算書などを金融機関や取引先に見せることとなった場合、
資本金が1円しかない会社などあまり信用されるとは思えません。
だからと言って、逆に無理に資本金を高くするのも考えものです。
また、税金的に資本金の額を決めるにあたって、
注意していただきたいポイントがいくつかあります。
1.資本金が1,000万円を超えると、法人県民税と法人市民税の均等割額(赤字でも必ずかかる税金のこと)が高くなる。
2.資本金が1億円を超えると、中小企業ではなく比較的規模の大きい会社であると認識され、中小企業等の税金の優遇措置が受けられなくなる。
3.事業を開始した日に資本金が1,000万円以上ある法人は、開業した1年目からいきなり消費税の課税事業者になってしまう。
以上のことから、
普通に法人で事業を始める場合の資本金は、
100万円から1,000万円未満(9,999,999円)にしたほうが無難だと考えられます。
この範囲内であれば、特別な事情がない限り、
設立当初から消費税はかかりませんし、
決算書の見栄え的にもそんなに悪い印象は持たれないかと思います。
また、資本金は会社設立後からでも
増やしたり減らしたりすることは可能です(会社法上の条件が整っていることが条件ですが)。
ただし、多少の手間とお金はかかるのですが。
(最終更新日:2022.12.09)