借入金の返済は、経費になるのか?

お金が関わってくる記事なのでお金の画像を使ってみたけどインパクト大

「借金返済はお金が出ていくので、これは経費にはならないのか?」

この質問は、開業されたばかりに方によく聞かれる経理上の話ですが、

結論から言ってしまうと、借金の返済は経費にはなりません。

 

たとえば、10,000円を銀行から借りたとします。

その10,000円で仕事で使う作業着を買いました。

作業着代10,000円は経費になります。

しかし、借金は10,000円残ったままです。

 

そして、1ヶ月後、銀行に借金を現金10,000円を返します。

ここで銀行にお金を返した分10,000円を経費とすることができるでしょうか?

 

そもそも、借金返済が経費となるならば、

お金を借りたとき現金10,000円が入ってくるのだから

これを売上とする必要があるのではないでしょうか。

銀行から借りたお金を売上にはしていませんよね?

 

仮に、銀行からお金を借りたとき10,000円を売上として

銀行にお金を返したとき10,000円を経費にする。

これでプラスマイナス0円。

お金を借りるときに売上を計上していないなら、

返済したときも経費にすることもできない。

とりあえず、そんな感じで理解してもらったらよいのではないでしょうか。

 

会計上では、いろいろな理屈があるのですが、

お金の貸し借りは、

貸借対照表上の勘定科目が動いているだけなので、

(ここでは現金預金勘定と借入金勘定)

取引の損得に関わる損益計算書上の勘定科目はなにも動かないので

収益や費用が発生することはないなど。

 

ちなみに、借金の返済の際に発生する支払利息は経費になります。

先ほどの例でいえば、

銀行から借りたお金10,000円に対して

利息が300円かかったとします。

銀行に支払うお金は合計で10,300円となります。

この際、借金の元本10,000円は、ただの返済なので経費にはなりませんが、

支払利息の300円は、経費となります。

 

とりあえず、借金返済の元本部分は経費にならないと

そういうものだと覚えておいてください。

そのうちわかるようになるはずです。

たぶん。

 

 

(最終更新日:2024/6/4)

 

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