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決算書を受け取った銀行員は
何を見ているのか?

社長の決算書はこのようにかなりじっくりと見られています

決算書というのは会社の成績表のようなものです。

銀行に提出するのも年に一度のことですし、

支店を訪問して提出しようとすれば

融資決裁者である支店長が登場することもあります。

 

決算書を銀行員に手渡した、ほとんどの社長が

「この担当者は、何を見ているのか、何を言ってくるのか、

なぜそんな質問をしてくるのか」などと

気になっているのではないでしょうか。

そこで今回は、銀行員は社長の決算書のどこを見ているのかを確認したいと思います。

 

過去3期分のデータが頭に入っている!

銀行員は決算書を受け取る際の準備段階で、

過去3期分の主要科目を頭に入れてきていると思っておいた方がいいでしょう。

 

主要科目とは貸借対照表であれば、

資産合計・流動資産・固定資産の金額と流動負債・固定負債・純資産の金額です。

さらに、売上債権・棚卸資産・仕入債務の金額と有形固定資産と投資等の金額、

有利子負債の金額と利益剰余金の金額まで頭に入れている担当者もいます。

 

過去3期分の主要数字を頭に入れることで、

受け取った決算書と過去の数値を頭の中で比較しながら、

大きく増減がある勘定科目ごとに、

「どうして、前期と比較して売掛金がこんなに増えているのでしょうか?」

「どうして、棚卸資産がこんなに増えているのでしょうか?」

「どうして、土地が前期よりも減っているのでしょうか?」などと

質問を投げかけることができるのです。

 

銀行員の狙いは?

しかし、なぜ、このような質問をしてくるのでしょうか?

 

なぜ銀行員が数字の比較検討をするのかというと、

決算書の数字が前期と比べて何の理由もなく変わることはまずなく、

数字の変化の背景には何か必ず社長の意図・意向がある訳で、

その社長の意向をお聞きしたいというのが彼らの本音なのです。

 

棚卸資産の増加であれば、増産体制に入ったのかもしれず、

増産体制であれば運転資金のニーズがあるかもしれないし、

追加の設備投資による設備資金ニーズがあるかもしれないと仮説が立てられ、

融資案件につながっていくことになるのです。

 

社長が決算書をお渡しするのは、だいたい渉外係(営業担当)の銀行員だと思いますが、

彼らの仕事は当然お金を貸すことであり、お金をより多く貸すことで評価され、

出世を勝ち取ることができる人たちです。

そんな彼らの質問というのは、たいていは次の融資案件になるネタを探っているのです。

 

決算書を説明するときは

このようなことから

社長自らが、決算書を銀行員に説明しなければならないときや

融資を受けたいときなどで「決算説明書」のような書類を作りたいときは、

過去3期分の数字と比較分析し、その増減の理由を説明することができれば、

ポイントを押さえたものとなり、銀行員の理解もスムーズになるのではないでしょうか。

 

おまけ

ちなみに、銀行員が決算書をチェックする際は、まず貸借対照表を中心に見ていきます。

極端な話、「貸借対照表さえ確認すればすべて見えてくる」と思っています。

損益計算書はあくまでも一年間の期間損益に過ぎないが、

貸借対照表は過去の歴史から現状までを推測できる資料であり、

損益計算書は貸借対照表の補足資料という認識をしています。

 

(最終更新日:2022/08/29)

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